「狂人と苦労人」SW2.0リプレイ(2/9)
前回のあらすじ
冒険者の宿「ヤナギハ」でオーナーであるクウリの稽古を受け、お互いの成長を確認したパーティー一同。 彼らの元へ2つの依頼が舞い込んでくる。どちらも好条件の依頼だが、時間の都合上片方しか受けられない。 片や研究者と手付かずの遺跡調査、片や国の議員のお手伝い。果たして彼らはどちらの依頼を選ぶのだろうか。
前回の冒険はこちら
リプレイ本編
受ける依頼の話し合い
シルトさんちょっと待ってー。
や～、捕まっちゃった～。
クリスは苦手だなぁ。
あれ（シルト）はあんなのでも優秀なんですよ。
朧深。
どうしたの。
遺跡を選んだらおいは個人的に100渡してもいい。
GM：これは予想外だ～。
PL2：プレイヤーを買収しようとしているｗかしこい。
PL1：わかるよ、プレイヤーとしては。罠が目当てなんでしょ？
PL5：うん。
PL3：メタ読みだけど、報酬は同じくらいで遺跡に行きたいか議員とコネ作りたいか選ぶんでしょ。
PL1：ディアゲートさんどうせまた出てくるっしょ。
俺もこの町にはお世話になってるしディアゲートさんの役に立ちたいんだがなぁ。
はは、そう言ってくれるなら私としても嬉しいな。
えーと、決まりましたかね。
決まったよー！
決まったよ。俺らで色々話し合ったんだけど遺跡に行こうと思う。シルトごめんな。お花料理はお花畑に行かなくてもできるからさ、今度それで埋め合わせさせてくれ。
そうかそうか。確かに君たちの本分は色々やることだ。もちろん楽しんでくるといい。じゃあ私はこれでお暇するよ。また何かあればこちらに来るからよろしく頼むよ。
はい、その時はぜひ。
ばいばーい。
お花食べたかったけど…アリさんの巣にれっつごー！
遺跡っていうのはアリさんの巣のことじゃないですよ？
そーなのかー…
でも、誰もいなくなった遺跡にジャイアントアントが生息することは割とあるそうですし…ありそうじゃないですか？
下準備
じゃあ、君たちがやっぱり受けてくれるんだね！本当にありがとう。さてと、具体的な内容について話をしようか。
GM：段取りとしてはいつものリッシュ村に行くんだけど、リッシュ村行きの馬車があるのは明後日の朝なんですね。なのでそれまでは暇というか、調べ物ができるよ。
クリスさん、その遺跡探索とのことですけれど、何か必要な物とかありますか？
今回は魔動機文明の遺跡だから、おそらく雷系のトラップが多いとは思う。あとは…そうだね、罠に気付けるようなものがあるといいね。
PL3：雷耐性なんて簡単に付けられるもんじゃないしな。
あと、たまにああいう魔動機文明の遺跡だとがれきのように崩れている場所があるんだ。だから何か登るためのものがあるといいかもしれないね。
PL3：ロープがあるからまぁまぁ。縄ばしごみたいなのはあったっけ？
GM：縄ばしごみたいなのはないけど、ロープだけだと先端が引っ掛からないから、そういう刺さるやつがあったと思う。フックですね、10G。
PL2：くさびじゃなくて？
GM：くさびはどっちかというと打ち付けるもの。フックはどっちかというとかぎ爪状の釣り針みたいなの。
PL3：俺は前金使って何買うか考える。
PL4：跳躍って技能がないとだめ？
GM：登攀判定が別にある。登攀判定は冒険者レベル＋筋力ボーナス。
PL3：技能がなくても冒険者レベルで何とかなる。
分かりましたクリスさん。他に何か注意点などありますかね。あと前金は全員分頂こうと思います。
あぁ、どうぞどうぞ。他に気を付けることか…さすがに私も何も情報のない遺跡は何を気を付けろと言っても難しいからな。できる限りのことはしておいた方がいいと思うぞ。回復とかは十分持っておいた方がいい。
PL3：クリスさん付いてくるんだよね。
GM：付いてくる。
PL3：じゃあ魔動機文明語の読文は彼に任せよう。我々誰も読めないから。
PL5：前回気付いていなかったけどツチシは魔動機文明語読めました。GM、罠は電気ダメージが多いみたいだけど、罠自体は電気で動いているの？
GM：魔動機文明は基本的に魔力、マナで動いています。電気っていう概念ないと思うけどな、この世界。
GM：登攀判定について説明しとこっか。登攀判定の基本的な目標値は10です。なので冒険者レベル＋筋力ボーナスで値が高いほど成功しやすいと思ってください。ただし！SWにおける地面は強いから気を付けようね。（落下ダメージが強い）
PL3：そこにフック付きロープでボーナスが入るから十分っぽいな。
PL3：いったん、クリスとは別れて各々前金で支度を整えるとしよう。俺は魔香草を一個だけ買っておきます。人数分フックを買うべきだと思うんで全員10G払ってフックよろしく。
俺はとりあえずソフィアとかツチシ、まぁセージを連れ立って図書館であっちの地方にある魔動機文明の遺跡で文献として調べられるものがあるか調べようかな。
GM：じゃあ文献判定しようか。
2d6+3+1->9[3,6]+4->13
俺は遺跡のことじゃなくて花料理について調べます。約束したんで。
GM：花料理だったら目標値5でいいよ。
2d6->9[5,4]->9成功
2d6+1+4->9[4,5]+5->14
GM：とても美味しい花料理の作り方がわかったよ。
PL3：ただしシルトには秘密な。
2d6->7[1,6]->7
2d6->9[4,5]->9
GM：この情報がわかります。300年前に魔動機文明ってのが栄えてたんだけど、蛮族がウワァーって言って人間を滅ぼして、世界の大体を支配した。ただ、蛮族の王が死んだので戦争はこう着状態になって今は少しずつ人間が領土を広げている感じ。
大破局において、魔動機文明は急速に衰退したものの反抗するために多数の拠点や研究所が設置された。ザルツ地方は大破局の最後まで残った地であるため、後期の遺跡が多々出土している。
調べた内容をおいがメモにまとめておいたから皆に配ろう。
本をただめくっただけだった。
へぇ、なんとなく大破局については知っていたけれど、ザルツ地方が最後の生き残りだっととはな。ありがとう、ためになったよ。
いやいや、皆より多くおいが調べられただけだ。
今のところ調べられる知識はこれが限界なのではないでしょうか。これ以上のことを知っているものはそういないでしょう。
そうだな、後は行ってみないとわからないってやつだ。ま、俺はこのまま馬車が来るまで普通に過ごそうと思うが、他の人はやりたいことがあったら好きに過ごしてくれ。
GM：サカロスの神に祈らなくていいのか。
PL3：割と前回の冒険で自信が付いたからそんなにせこせこ祈らない。
シルトどうする？一緒に帰るか？
ｽﾔｧ…
んー、うん帰るって言ってるなこれは。じゃあ皆気を付けな。
（図書館の閉館時間までボーっとしている。）
依頼が始まるまでは朧深と行動を共にしようかな。
GM：じゃあ、アイクとシルトはさっきの稽古をした居間でリンナが銃を構えて練習しているのが見えます。
PL3：今何時くらいですか。
GM：だいたい夜の10時くらいだね。もう皆帰ってきている頃だから。
PL3：普通に喋っててもシルトは起きないだろうし話しかけようか。
リンナちゃんこんばんは。精が出るね。
あれ？こんばんはアイクさん。お恥ずかしいですね、こんな姿を見られるのは。
そう？勤勉なのは良いことだと思うけど。（ベンチかなんかに腰掛ける）俺も今日は図書館で書類仕事ばかりだったから少し汗を流そうかな。隣でメイスを振っていていいかな。
はっ…おはようございます！
PL3：いつもやってることなのかな、リンナの練習は。
GM：見たのははじめてだね。
いつもこんな時間にやっているのか？これまで見たことはなかったけれど。フンッフンッ
たま～に、お仕事が早く終わればですね。（パシパシ銃を撃つ）
へぇー。マリョクゲキマリョクゲキ
おーといって眺める
PL2：この世界の銃はそんなに音しないの？夜中の10時にやってるけど。
GM：魔力で撃ち出しているいるから音しないんじゃない？
PL3：多少は音すると思うけどそんなにうるさくない。
そういえばアイクさんは孤児院の出身なんでしたっけ？
そうだね、ヤナギハに派遣される前は「The Nearest Heaven」という孤児院を兼ねた冒険者の宿で育てられたよ。
なるほど、だからそんなに凛々しいんですね。なんでも一人でやる感じじゃないですか。
凛々しいなんて言われたのははじめてだな、ありがとう。いや、なんでも一人なんてそう見えているなら嬉しいけどそんなことはないよ。いつだって他人に甘えてばっかりだ。
アイクさんかっこいい…
私の3分の1しか生きていないのにそうやって冒険者さんとして生きていることはすごいと思いますよ。
GM：リンナはそう言って銃をクルクルしていますね、楽しそう。そういえばリンナの歳言ってなかったね、67歳だよ。ドワーフだからね。
リンナちゃんみたいな子にそう言ってもらえると明日の冒険もやる気が出てくるな。
あ、そっか明日はもう朝早くから出るんでしたよね。少し早めに休みますか。（練習を切り上げる）
なんだか照れくさいな。もうちょっと振っていくか。
おやすみなさい、シルトさん。
（シルトにもリンナにも気づかずに剣を振り続ける）
もいちどｽﾔｧ…
ﾏﾘｮｸｹﾞｷ!ﾏﾘｮｸｹﾞｷ!
孤児院出身といわれるのはいつもはあまりいい気分はしないけれど、リンナちゃんのように肯定的にとらえてくれる人もいるんだな…新鮮な気持ちだ…
お花おいしい…ﾑﾆｬﾑﾆｬ
ﾏﾘｮｸｹﾞｷおいしい…ﾓﾆｮﾓﾆｮ…
花はともかく魔力撃を調理する自信はないぞ…煮ればいいのか？炒めればいいのか…
そろそろねむい…
アイク、起きていたのか？
ﾏﾘｮ…クウリさん！（居住まいをただす）すいません、うるさかったですか？
…稽古中か。精が出るのはいいことだが、明日は依頼だろう。もう休みな。
（時間を確認してハっとする）はい、そうします！シルトも寝かせたままだったな…
シルトは僕が背負うさ。お前は片づけておくといい。
…鍵…開かにゃい～…食べちゃえ～…ﾑﾆｭﾑﾆｭ
わかりました、お気遣い感謝します！
シルトおとなしく背負われとけよ…
…!
うぇ～おいしくにゃ～ぃ…（白い髪の毛を食べている）
（完全に避けて寝かしつける）
おーい、もう閉館時間だぞ。おい？お前ら読んでんじゃねぇ、時間はもう来てんだ。俺はもう帰りたいし眠いんだよ、頼むから。な？
すまない。
あれ？ツチシだ。
おぉ、出てきたか。これから帰るのか？
気付いたらこんな時間でね。そろそろ宿に戻らないと。
そうか…朧深。依頼が始まるまでお前と一緒に行動したいんだが、いいかな？
それはまたどうしてなんだい。（メモの準備をする）
なんだか…みんながどう扱っているのかがよくわからなくてな。次の依頼の前にある程度お前のことを知っておきたいとおいは思った。
………僕とどう接したらいいかわからないってことかな？
おいが前の依頼でお前のことを引き留めて魔法を撃ったんだが、もし離れていたら対話でお前のことを止める自信がなかったんだ。だからお前を魔法に巻き込んでも仕方ないと思っていた。できればそんな状況は避けたい。だからお前の…考え方について知っておけば効率が良くなるのかもしれないと思ったんだ。
あの時のことを気にしていたのか、すまないね。魔物を見ると周りが見えなくなってしまって。心配をかけたならすまない。でもまあ頼りになる仲間もいることだし信頼して撃ったらどうだ？
おいはまあそういうことなら、勝手にお前と一緒に明日出発するまで行動しようと思う。
よく分からないけど、好きにすればいいんじゃないかな。…あれ？僕はここで何をしていたんだっけ。ここは…図書室の前？
宿屋に帰って休むという話だ。明日は依頼だからな、おいもお前も。宿の位置はおいが覚えているから。
ふぁ～。じゃあ…帰るか。
はぁ、クウリさんに釘を刺されてしまった。さて、さっさと片付けて寝るとするか。
あれ？アイク。結構遅いからもう寝ている思ってたのに、元気だね。
精が入っちまってね。朧深さんもずいぶん遅くまで図書館にいたんだね。追い出されたのか？
気が付いたらツチシと一緒に図書館の外に追い出されていてね。
まだ宿は空いているから今のうちに入ろう。早くしないと鍵がかかっちまう。
ちょっと小腹がすいたから何か作ってくれないか。
あぁ、もちろんいいぞ。
PL3：アイクはサカロスの神に祈って寝ました。
依頼当日の朝
GM：朝です。朝です（2回目）
うぁ～、よく寝た。やはり体を動かしてから寝るのはいいな。
（いつも通りの朝の鍛錬中）
むにゃ～
…もうすぐ時間だというのに俺以外降りてこないな。
PL3：という所で歌ってくれるといい感じのRPになると思うんだけど。
仕方がない、起こしに行くか。（階段を登ろうとする）
おいは皆を起こすための技能を持っているから任せてくれないか？あまり使う機会がないからな。
な、なんだそれは。
PL5：バードの技能でね。
PL3：だから早く歌えっての。説明するのも興が冷めるでしょ。
GM：おもしろいから行使判定を振ろうか。バード技能＋知力＋2d6
2d6+5->9[6,3]+5->14
GM：天使のささやきのような美しい声が周囲に響き渡り、周りの人達が一斉に目覚めます。
なんか綺麗な歌が聞こえる
ガチャ、おいおいなんだよ。昨日は朝の3時に寝たってのにすごいいい目覚めだぜ。今日はやる気が溢れてくるぜ。ひょっとしてあんたがやってくれたのかい。
おいの技能でね。ちょうど良かったから。かけておいた、感謝するといい。
いやー、あんたいい腕してるぜ。まあただ、みんな起こしちゃってもどうかと思うけどな。俺の名前はモブオジ、良かったらまた今度も俺を起こしてくれ。じゃあな！
というかお前ら自分で起きられないとかどんな生活してるんだぁ？
（ﾄﾞﾀﾊﾞﾀと部屋から出てくる）朝だー！ごはんだー！
おらさっさと起床しろぉ！
朝ごはんですよー。（梅ご飯のおにぎりを出す）
ありがとう。朝はさっぱりしたものが食べたいからな。シルトは起きているよな？…あぁ良かった降りてきた。
これは…おかか？
梅ご飯だそうだ。
そうか
しゃけだー！
お、ソフィアさんおはよう。こっちはちょうど朝ごはんを食べ終わったところだ。
おはようございます。じゃあ私も何か軽いものを。
リンナちゃん、おにぎりまだ余ってる？
もちろんですよ。あと皆さんにお味噌汁もどうぞ。
この「おにぎり」ってなに…？虫の卵の塊…？
さて、みんないるな。今日の行動を確認しておこう。リッシュ村近くで俺たちが見つけた遺跡の調査だな。クリスさんも同行するから彼の安全を第一に考えて、遺跡内では周りから襲われないように罠にも注意しないとな。みんな聞いてるかー？
あ、でもおいしい
ふむふむ（もぐもぐ）
聞いてなさそうだな…
GM：そんな感じでアイクが胃を痛くしていると。
あーい！おはようございます！どうもー！どうもどうも、いやっとこの時が来たよ。これで新時代が開ける！
GM：めっちゃテンション高く入ってきます。
うるさい。（クリスの頭を叩く）
あー、おはようクリスさん。
この子もナイスガッツだね、素晴らしい。冒険者はこれくらい元気じゃないとな。
クリスは朝ごはん食べたのか？
あぁもう食べたよ。だが君たちのお味噌汁もずいぶんとおいしそうだ。リンナ嬢、1つ頂けるかな？
クリスさん、一応言っておきますけど遺跡内では我々の指示に従ってください。
あ！白いデザート！（クリスの白衣を食べている）
もちろんだ。身の安全は君たちに任せているからね、君たちの指示に従おう。
シルトぉ！それよりこのおにぎりをお食べ。
わーい！ありがとー！
まったく、前途多難だな…
シルトさん、白衣の味はどうでしたか？
ソフィアさんまで…
うん！OC！
あ、そう…
おいしくないと思うんだけどなぁ…どう説得すればいいんだろう
では、記念すべき朝ということで馬車に乗り込もう！
リッシュ村へ
こんなに早くまたリッシュ村へ向かうことになるとは。
アリさんの村？じゃあ、森まで直行しないの…？
GM：村には寄らないでそのまま森の中に入っていく感じだね。
PL2：でも村長には挨拶しておきたいですね。「この村でまた危険なことをしに来たんだよ。迷惑かけると思うからお金ちょうだい。危険を排除してあげるからさぁ。でもさぁいろいろと要り様なものがあるからさ。」
PL3：ソフィアそんなキャラじゃないだろ。どっちかというと遺跡調査で何かトラブルが発生した時に迷惑をかけるかもしれないから身構えておいてねとかそんな感じでしょ。
PL2：俺のキャラじゃできないからだれかRPやってー。
PL3：誰にもできねーよ！
シルト、その言い方だと我々の依頼が失敗してアリさんに征服されたみたいだからやめるんだ。
元アリさんの村ですね。いまはもう駆除しましたし。
そっかぁ…
今はお酒の村ですよ☆
いやソフィアさん元アリさんの村でもないだろ。あの村はいつだってアリさんのものだったことはないと信じたいよ。
でも、アリさんの縄張りに住み始めたのかもしれないよ？
村人がさきかアリさんが先か…
アリは毎年移動してくると言っていたが…
毎年居たんじゃなーい？
そうかもな
GM：そんなことを言ってると馬車はリッシュの村に着きます。
あとがき
というわけで、遺跡調査の依頼を受けてリッシュ村まできました。村に着くまでの過程で各キャラクター同士の描写も多く入ってきました。パーティーメンバー同士の関係性も大分定まってきましたし、これから各キャラクターのより詳しい設定が明かされるロールプレイも増えていくんじゃないでしょうか。次回はリッシュ村到着からついに遺跡突入です。お楽しみに。以上、村長のmackeyでした。ではでは～
各キャラクターの立ち絵は以下の物を使わせて頂きました。
