SW2.0リプレイ 「はじめての依頼」(2/4)
前回のあらすじ
冒険者の宿「ヤナギハ」にてパーティーを結成。 パーティーの親睦を深め、いよいよ依頼元のリッシュ村へと向かう。
リンナ:おはようございまーす。朝ですよー。(カンカンカン)
朧深は早朝から起きて武器の素振りをしている。
アイクは朝の仕込みの手伝いをして、シルトを起こしに行く。
アイク:いつまで寝てるんだ。朝だぞ、起きろ。
シルト:あ~、朝ぁ~?おいしいよぉ~
アイク:朝ごはんもあるからな。料理、作ってやるから一緒においで。
シルト:ムニャムニャ
アイク:みんな、依頼まではまだ時間があるけれど、何もしない感じか?
シルト:何もしなくていいかな~。パパっと行っちゃおー。
朧深:・・・
アイク:いやぁ、俺はちょっと不安になってきちゃったよ。
なぜかシルトもソワソワする。
朧深:君たちは…もっと…落ち着きを持った方がいい。
シルト:よく言われちゃうんだよねー。
ソフィア:(可愛らしいなー)
アイク:朧深さんは冒険には慣れているのか?随分と落ち着いているな。
朧深:覚えてはいないけれど、手帳によると100年くらいはやっているらしい。
シルト:おぼろ…おぼ
アイク:「おぼろみ」だよ。
シルト:うーん、難しいからおぼさん!
朧深:まぁ、好きに呼ぶといいよ。
アイク:100年間の経験、頼りにさせてもらうよ。
リンナ:あ、馬車が来たみたいですね。えっとー、お昼がないでしょうしはい、これどうぞ。
シルト:ありがとー。
PL:保存食?
GM:というよりは馬車の中で食べてください。食べると最大HPが+3です。
PL:お~
PL:強ぇ
アイク:ありがとうリンナちゃん。すごくおいしそうだ。じゃあ行ってくるね。
リンナ:無事を祈っていますよ。
シルト:はーい
GM:ワスレナイデー(泣)
リンナ:忘れてますよー
朧深:なんだっけ、これ。
リンナ:ごはんですよ。
朧深:へぇ。(手帳にメモしておく)
アイクとソフィアが互いの信仰する神について語り合う
ソフィア:えっ!そんな神様がいるんですか?
アイク:ちょっとマイナーなんだよねー、俺の信仰している神様は。
御者:おーい、リッシュ村に着いたぞ。
アイク:じゃあ皆、忘れ物をしないように。
御者:またなんかあったらよろしくな。
アイク:気を付けなー。
すると村人が近づいてくる
村人A:あちらが村長の家です。
ソフィア:みなさん!早速村長の家へ向かいましょう。
アイク:そうだな。これが村長さんの家だったかな。
村長:あー?どうぞー
アイク:失礼します。
アイクに背中を掴まれ、大人しくなる
右手グラスランナー、左手に紹介状の体制でアイクが村長に話しかける
シルト:わぁ~~~
アイク:村長さん、はじめまして。ジャイアントアント討伐の依頼を受けて来ました。冒険者のアイクです。
村長:君たちが来てくれたんだね。ありがとう。立ち話もなんだし、とりあえず応接室においでよ。話はそこでしよう……と思ったが、直接見てもらったほうが早いな。外へ行こう。
アイク:シルト、離れるなよ。
シルト:は~い。
村長:ちょっと皆はそこの草むらに居てくれ。
巣の中ではわんさか歩いている
GM:魔物知識判定をどうぞ。目標値6,10です。
アイク:2d6->2[1,1]->2
朧深:2d6->5[2,3]->5
ツチシ:2d6+1+4->6[3,3]+1+4->11
シルト:2d6->10[6,4]->10
ソフィア:2d6+4->7[1,6]+4->11
ニンファ:2d6->9[4,5]->9
GM:ではデータが分かります。
名前:ジャイアントアント
HP:9
MP:8
魔物レベル:1
知能:動物並み
知覚:五感(触覚)
言語:なし
知名度:6
弱点値:10
先制値:9
移動速度:12
反応:中立
弱点:物理ダメージ+2点
命中:2
打撃点:2d6-1
回避力:2
生命抵抗力:4
精神抵抗力:2
防護点:3
特殊能力
蟻酸:3(10)/生命抵抗力/消滅
「射程:接触」の対象1体に2d-2点の魔法ダメージを与える
村長:見えるかね、あれが。
アイク:はい。ずいぶんな数ですね(小声)
村長:そうなんだよ。確かにこの村はジャイアントアントの巣が近くにできやすい村ではあるんだけれども、そうにも最近はそれが多くてね。こうして毎年巣を作られるから依頼を出しているんだ。今回はここの掃討をしてくれればいい。
それでだな、君たちにばっかり頑張らせるのもどうかと思うから俺の方でも一応どうにかしてみることにするよ。一旦外のアントたちを誘導するから、あんたらは中に入って早急に卵と女王アリを撃破してきてくれ。
アイク:早急にとは言うが、どれくらいもちそうですか?
村長:おそらく持っても3時間くらいじゃないかな。だから、なるべくその時間を超えるまでには倒してくれると君たちも楽になる。
武器に手をかけた
ソフィア:まってください、今の話聞いてなかったんですか!作戦があるんですよ!
シルト:(クロスボウを撃ちたそうにうずうずしている)
アイク:じゃあ、一旦村に戻って作戦を立てよう。二人とも元気がいいのはいいけど、一旦戻ろうな。
朧深:作戦?…そうだった、作戦があるんだったね。ちゃんと手帳にメモしておくよ。
アイク:シルト?今は我慢だ。もう少し我慢すればもっと有利な場所から一方的にチクチク攻撃できる。シルトそういうの好きだったろ?
シルト:オッケーイ!
村長:では一度村に戻ることにしよう。
GM:今度こそ応接室に入れられます。
村長:さて、とりあえずは腹ごしらえだ。君たちも長い旅路だったろう。あまりご飯を食べていないのだしこちらで振舞うことにしよう。この村は酒が名産でね。
GM:酔わないよ。ノンアルコールだからねやったね。
アイク:お気遣いに感謝します。
シルト:ほうほう 酒精を飛ばしたものかぁ…
アイク:我が神サカロスと冒険の成功とこの食卓の平穏を祈って乾杯。
一同:乾杯!
シルト:いっただっきまーす!
ツチシ:何人くらいで時間を稼ぐんだ?
村長:人数に関しては違うんだよ。実際のところ俺たちがやっているのは煙で捲いて外にいるやつらを中に戻らないようにするんだ。だから増援が来ないと思ってくれればいい。もちろん巣の中に大量にいるだろうから、それはそれで君たちが対処しないといけないんだけどね。
ツチシ:アリの習性というのはそういうものなんだな。
アイク:俺は特にやることはないが、まあ食事の片付けくらいは手伝う。
村長:ありがとう。あぁ、ついでに言っておこう。巣の中は1mのアリが闊歩しているんだが、人間が普通に入れるくらいには広いぞ。ただ暗いからたいまつなんかを点けておかないと危ないぞ。
シルト:巣の中は狭そうだねぇ…
アイク:そうだな、シルトは狭いところ苦手だったか?
シルト:うーん? 狭いと走り回れないからきらーい
アイク:たしかにな!さくっと終わらせて外に出よう!
村長:それと忘れてた、アリの視界って触覚でしかやってないから基本的には見つからないんだが、さすがに暗いところが一気に明るくなったりするとばれる確率も上がるから気をつけてくれよ。
村長:では、作戦通り君たちは先行してくれ。俺たちはやつらを引き付ける。
アイク:確認ですが巣穴はいくつですか?
村長:いやぁ中に入れていないんだ。今年できたやつだからな。もちろん出来た巣穴はすぐに埋め立てている。ただまあ新しいのがポンポンポンポン出来るからどうしようもなくてな。それじゃ頼むよ。
アイク:じゃあ早速だが、いきなり明るくしてたいまつを消費する前に何か案はあるか?
ニンファ:そうね、エルフが二人いるんだしなるべく暗視を使って進むのがいいと思うわ。
朧深:うん、それがいいと思う。
アイク:加えてタビットのツチシさんがいる、耳がいいしな。ここはエルフ二人に先頭と一番後ろを頼みたい。
ニンファ:異論はないわ。
アイク:ではこうしよう。エルフの二人にはこのロープを持ってもらおう。エルフ以外の人たちはこのロープを掴んでいこう。俺はニンファさん、君のロープを掴もう。
ニンファ:なるほどね。
GM:進行方向を左として並んでください。
隊列
ツチシ 朧深
ニンファ ソフィア
アイク シルト
アイク:俺はこの並び方を提案するが、皆はどうだ?
朧深:悪くないけど、前後衛が揃っているほうがもっといいんじゃないかな。
アイク:まあ、妥協案ということでこれで進もう。
GM:では、前へ進んでいくと大きく開けたところとそこから伸びる3本の道が見えます。どうやらアリは今のところいないようです。
アリの巣の全体像
アイク:エルフの二人には何が見える?
ニンファ:一応敵はいなさそう。
アイク:開けた場所でエルフの二人が言うのなら間違いないだろう。アントは知性が低いから罠の可能性は低いだろう。俺は先を急いで進むが、しっかり敵がいないか調べながら先へ進む。
ソフィア:私は皆さんの指示に従います。
GM:探索判定の目標値7で先のやつが見えるよ。スカウトかレンジャーを持っている人はスカウト+知力ボーナス、持っていない人は平目で。
PL:道一つにつきそれぞれやんないといけないのね。
GM:そうそう
ソフィア:Aの道に探索判定2d6+4->8[6,2]+4->12
朧深:Bの道に探索判定2d6+1+2->6[5,1]+1+2->9
アイク:Aの道に探索判定2d6->10[5,5]->10
ニンファ:Cの道に探索判定2d6->4[2,2]->4
シルト:Cの道に探索判定2d6->4[1,3]->4
ツチシ:Bの道に探索判定2d6->12[6,6]->12
GM:ツチシいい出目してますねー。隣の部屋の音まで聞こえるなんていい出目してますねー。
PL:これはタビット
PL:これはタビットやわ
朧深:すごいなー。やっぱりタビットは違うね。
アイク:ずいぶんと冴えているね。そうだなぁ、俺は真ん中の道を進んでみようと思う。
ニンファ:食料倉庫にはなにかいいものがある気がしますねー。
朧深:僕は帰り道でいいと思う。
アイク:シルトはどうだ?
シルト:いいねいいね~
GM:では部屋の移動で皆さん隠密判定をどうぞ。目標値7、半数成功でペナルティなし 失敗で1d6+1の物理ダメージ。今回皆色々頑張ってるんで+1していいよ。
ニンファ:2d6+1->6[1,5]+1->7
アイク:2d6+1->10[4,6]+1->11
ツチシ:2d6+1->9[3,6]+1->10
朧深:2d6+1->5[4,1]+1->6
シルト:2d6+1->9[3,6]+1->10
ソフィア:2d6+4+1->9[4,5]+4+1->14
GM:過半数成功なので特にばれることなく集会場Bに移動できます。ここも暗視持ちのニンファとソフィアから見ると先に3個道が続いていますね。
アイク:ふむ、また分かれ道か。ではさっきと同じように探索していこう。
朧深:Bの道に探索判定2d6+1+2->5[1,4]+1+2->8
ソフィア:Aの道に探索判定2d6+4->8[5,3]+4->12
アイク:Aの道に探索判定2d6->9[5,4]->9
ニンファ:Cの道に探索判定2d6->6[2,4]->6
ツチシ:Bの道に探索判定2d6->5[2,3]->5
シルト:Cの道に探索判定2d6->7[2,5]->7
GM:では先の様子が分かります。
朧深:托卵室か、確かに卵は潰さないといけないけれど、何もいないとは思えないし先に兵隊アリ詰所に行った方がいいんじゃないかな。
ソフィア:卵を6個だけ残してその6個を抱えたまま女王アリのところへ行けば敵は襲ってこないかも。
アイク:卵のふりをするのか?それとも卵を盾にして行くのか?
ソフィア:盾にする方です。
アイク:うーん。面白いアイデアではあるんだが、アリが気付いてくれるか?さすがに女王アリの命の危機ともあれば卵より自分の命を優先するだろう。
ニンファ:それに卵はいくらでも増やせるわ。
ソフィア:ではやはり卵は後で処理するということになりますね。
アイク:先に進んで全体像を把握しておきたいしな。我々はまず女王アリを捕捉しなければな。ないとは思うが女王アリが不在という可能性もあるしな。先に進もう。
朧深:一ついいかな。この先は兵隊アリがたくさんいるんだから戦闘隊形で進んだほうがいいんじゃないかな。
アイク:どのみち捕捉されるだろうし灯りを点けておくか。ソフィアに頼めるかな?武器を持っていないし。
ソフィア:たいまつとランタンどちらがいいですか?
ニンファ:たいまつの方がいいわね。
アイク:なぁシルト
シルト:は~い
アイク:メラメラ燃えているたいまつをありんこにぶん投げてみたくないか?
シルト:お~
アイク:じゃあまかせた。
GM:じゃあ部屋に入る直前に火をつけたということで。では先に隠密判定を。
アイク:2d6->9[3,6]->9
ニンファ:2d6->5[4,1]->5
ソフィア:2d6+4->9[6,3]+4->13
朧深:2d6->9[6,3]->9
ツチシ:2d6->7[5,2]->7
シルト:2d6->7[6,1]->7
アイク:隊列だけど、こんな感じでどうだ?
左が先頭
ソフィア
朧深 ツチシ
アイク ニンファ
シルト
PL:ではたいまつを放り投げて文字通り戦いの火蓋が切って落とされたということで
おわりに
というわけでリッシュ村到着~兵隊アリ戦直前までリプレイしました。遂にこのパーティーでの初の戦闘です!果たしてどのような戦闘になるのか、お楽しみに! 以上村長のmackeyでした。ではでは~