「屋根裏部屋の怪物」クトゥルフ神話TRPGリプレイ(1/4)
※本記事は『クトゥルフ神話TRPG(ケイオシアム社)』掲載のシナリオ「屋根裏部屋の怪物」のリプレイ記事です。シナリオの真相に関わるネタバレが含まれています。
※実際に行ったセッションをリプレイ記事にするにあたって一部会話の内容を省略・改変しています。
ある日
KP:(今度のセッションは日曜に決まったか~。…土曜日は自分暇だし、ほかのメンツも土・日時間あるって言ってたし、それならクトゥルフでもやろうかな――)
KP:というわけでクトゥルフ神話TRPG『屋根裏部屋の怪物(※)』のソロセッションはじめまーす。
(※:ルルブ掲載の4人用シナリオ)
PL:はーい
KP:どんなキャラつかうか決まった?
PL:三ツ森麗乃ちゃん使います。
KP:あのキャラか~。
立ち絵はこちらより
三ツ森 麗乃(みつもり うらの)
三ツ森3姉妹の次女。他の姉妹に比べてコミュニケーションが苦手だが、筋力・機敏さに優れており、それを生かしてプロのソフトボール選手になっている。このPLにしてはめずらしくマトモなキャラ。
過去にいくつかのシナリオをプレイ済みだが、あるセッションでPLが1920年代アメリカのシナリオという話を聞いていたはずなのに現代日本人である麗乃を連れてきたため、気付いたら家族総出でアメリカに移住した上にタイムスリップしていた。
現地人からの愛称はモーリー。(三ツ森→森→モーリー)
【能力値】
STR:15 CON:12 POW:12 DEX:16 APP:11 SIZ:13 INT:15 EDU:13
HP:13 MP:12 SAN:60/99
【主な技能】
<回避>85%、<こぶし>85%、<投擲>85%、<応急手当>85%、
<隠れる>85%、<図書館>85%、<目星>40%、<芸術:ソフトボール>62%
KP:今回はひとりしかメンバーが集まらなかったのでソロプレイになりますが、シナリオシートに少なくとも4人のPCが必要ってかいてあるんで、1人のお助けNPCを出しましょう。
PL:え???
KP:ルルブの基本キャラから3人見繕ったので、その中から冒険の仲間を1人選んでください。それが今回のお助けNPCです。RP(ロールプレイ)はKPがやりますが、行動権はあなたにあります。
KP:いまキャラクターシートを送りましたので、それぞれのステータス見て仲間を決めt
(ダイスロール:1D3->1)
PL:1番目のアーティー・ガムシュー君にしまーす。
KP:やると思ったよ。ちゃんとステータス確認してから決めないでいいんですか?
PL:多分大丈夫でしょ。
KP:じゃあそのキャラをお助けNPCとして、もう一人の探索者としてシナリオに参加させます。ところでそのキャラなのですが、いま渡したシートはアーティーの初期状態なので、そこに60の技能ポイントを好きな技能に割り振ってキャラを完成させてください。(※ルルブのアーティーの欄に記載されてる仕様)
PL:60ポイント……<芸術:ハーモニカの演奏>に全部振ろうかな。
KP:お前このシナリオクリアする気あんのか
アーティー・ガムシュー タフな私立探偵
サンプルキャラのため背景は特に考えられてないが、以前のシナリオで三ツ森麗乃と共に冒険した。
【能力値】
STR:15 CON:16 POW:12 DEX:14 APP:12 SIZ:12 INT:11 EDU:14
HP:14 MP:12 SAN:60/99
【主な技能】
<拳銃>85%、<鍵開け>80%、<忍び歩き>40%、<写真術>45%、
<運転(自動車)>40%、<言いくるめ>55%、<値切り>75%、
<芸術(ハーモニカ)>5%(※アーティーの初期技能です)
KP:では準備も整いましたし、シナリオを始めていきましょう。
PL:はーい。
KP:1920年代、アメリカ合衆国マサチューセッツ州、アーカム。三ツ森麗乃はこの町に住む一人の老人、ルパート・メリウェザーから電報を受け取ります。
「君に頼みたい、とても重要なことがある。私が入院している、アーカムのセント・メアリー病院まで来てくれ。」
KP:ルパートと麗乃の関係ですが、同郷の仲にしましょう。そこで………まあなんか接点があったんでしょう。突然の呼び出しでしたが、あなたはそれに応じてアーカムのセント・メアリー病院に向かいました。
KP:セント:メアリー病院に到着し、彼の病室に向かうと…ベッドに横たわるメリウェザー氏と、その傍に座っている2人――悲しみに暮れる老婦人と、冷笑的な態度のイタチのような感じの男がいました。
ルパート・メリウェザー:おお、三ツ森くん、よく来てくれた。ゴホッ、ゴホッ。
麗乃:お久しぶり、ルパートさん。大分前から入院してるのは知ってたけど、今日はどうして私を呼びつけたの?
ルパート・メリウェザー:いや、突然呼び出したりしてすまない。しかしここに君を呼んだのには訳があってだね…。
冷笑的なイタチ男:ちょっとちょっと、いったいこの人(麗乃)は誰なんだい、父さん!なんで今こんな…よそ者を呼んでる場合じゃないだろう!?
麗乃:あなた(イタチ男)に父さんと呼ばれる筋合いはないわ。
冷笑的なイタチ男:おめーのことじゃねぇよ!!
ルパート・メリウェザー:こらこら二人とも、喧嘩をするんじゃない。そう、紹介が遅れたが…こっち(老婦人)は私の妻、アグネス、そっちのは息子のバートランドだ。二人とも、こちらは私の友人の三ツ森麗乃くんだ。
アグネス・メリウェザー:よ、よろしく…。
バートランド:(横目で麗乃を見てフンと鼻を鳴らすだけ)
ルパート・メリウェザー:さて、アグネス、バートランド。少し席を外してくれるか?三ツ森くんと少し話がしたい。ゴホッ、ゴホッ。
KP:そうして二人が退室する。
ルパート・メリウェザー:さて、君をここに呼んだ訳だが…っ…ゴホッげほっ。…すまない。実はもうひとり人を呼んでいるんだ、(置き時計を見て)もうすぐ来るはずだからそれまで待とう。
KP:まもなく病室のドアがノックされ、一人の男が入ってくる。
ルパート・メリウェザー:おお、アーティーくん、よく来てくれた。君なら来てくれると信じていたよ。三ツ森くん、彼はアーティー・ガムシュー、探偵をされてるそうだ。アーティーくん、彼女は三ツ森麗乃くんだ。
麗乃:(探偵ねぇ…。)
アーティー:ミツモリ……三ツ森家の嬢ちゃんかい?なら、たしか会ったことがあるよな?三ツ森三姉妹の、えーと…
麗乃:麗乃よ。
アーティー:そう、麗乃、麗乃ちゃんだ。俺はアーティー・ガムシュー。よろしくな。
アーティー:それで、どうして麗乃ちゃんはこんなところに?
麗乃:それは……………このエロジジイに呼ばれたの。
アーティー:な、なるほどな(?)。
ルパート・メリウェザー:(私この娘にセクハラとかした覚えないんだが)
アーティー:で、なんで俺たちは呼びつけられたんだ、じいさん?
KP:――その問いにルパートはすぐに答えず、何やら重苦しい表情で一つ溜息を付き、ゆっくりと喋り始める。
ルパート・メリウェザー:……そうだな。君たちをここに呼んだのは、あるひとつの、とても重大な頼み事がしたかったからなのだが…。
ルパート・メリウェザー:あれは昔…私が学生だったころの話なのだが…。ちょっとした若気の至りみたいなものだったのかな…。同じ学年の友人同士とちょっとしたオカルトの実験をしていたことがあったのだ。始めはほんの些細な好奇心からだったんだが…。
ルパート・メリウェザー:ある日、みんなより少し年上のマリオン・アレンという男に導かれて、私たち6人はアーカムの西3、4kmほどにあるロスの辻と呼ばれる村に近い位置にある古い農家を買い入れたのだ。誰にも邪魔されないその場所で、われわれの様々な霊的な研究を行うためであった。
麗乃:……。(大学はちゃんと行ってたのかしら…という表情)
ルパート・メリウェザー:そ、そんな目で見るな。ちゃんと学校は行ってたぞ?行ってたけどな?ほら、こう、毎日学校帰りに皆で自転車漕いで行ったり、車持ってるやついたからそれで行ったり、毎週日曜日に集まって定例会的なものを開いたり、そう、いわゆるサークル活動的に活動してたのだよ??
ルパート・メリウェザー:ゴホンッ。で、話したい本題、についてなのだが……。私たちはその場所で数年に渡り(※8ヶ月くらいです)様々な研究や降霊会の実験を―まぁ、あくまでも遊びの延長線上としてだな―行っていたのだが、その最後に…私たちが予想だにしなかった事態が起きてしまってな。
ルパート・メリウェザー:最後の儀式の結果、私たちは………邪悪な力をこの世に召喚してしまったのである。
ルパート・メリウェザー:っゴホッゲホッ、ゴホッ!………君たちには今まで伝えていなかったが、私はある病気を患っていて、それがかなり進行している…。私自身、もう先が長くないことを悟っている。私の胸に残るたった一つの懸念は――私が死んだあと、あの農家に宿る邪悪な力が私の死によって儀式の束縛から逃れて暴れまわり…………罪なき命の殺戮を繰り広げるのではないか。その考えが私の心に重くのしかかっているのだ…。
麗乃:(目を輝かせて)なるほど!そういうことなら…その農家はきっちりとあの息子さんに相続させておくわ!!
KP:(なんでそうなるんだ)
麗乃:だから安心して逝って!
ルパート・メリウェザー:ま、待ってくれ!頼む!頼むから!そうじゃないんだ!
ルパート・メリウェザー:君たちを呼んだのは他でもない、あの農家に出向き、あの忌まわしく邪悪な生き物を退散させてほしいんだ!! 私の妻は心臓が弱いし、バートランドはなんか偉そうに振る舞ってはいるが根は小心者なんだ!彼らにこの大役は任せられない。君たちにしか頼めないのだ!!
麗乃:相続させないのー…?
ルパート・メリウェザー:相続…まあ、法的にはあの家は息子のバートランドに譲り渡すべきなのであろうが…。正直、私は今すぐにでも権利書を破り捨ててあの家に火でも放ってしまいたいくらいだよ。尤も、すでに私の身体は弱り切っていて、そんなことは不可能だが…。
麗乃:まあ、一生のお願いってやつ?仕方ないからやってあげるよー。
KP:その言葉を聞いてルパートはベッド脇のナイトスタンドに置いてある金属製の箱を指し示す。
ルパート・メリウェザー:どうか、その箱を持って行ってくれ。私が君たちにやれるものはそれだけだ…。あれをもといた所に追い返す手段は、君たちの手で見つけなければならん…!
KP:麗乃がその箱を受け取ってすぐ、中身を検めるよりも前に、ルパートの容体が急変します。激しい痙攣を起こし、うめき声を上げながら血反吐の塊を吐き出す。その血反吐は飛び散り近くのナイトスタンドに降りかかる。
KP:騒動を聞きつけたのかすぐにドアの向こうから看護師、インターン、アグネス&バートランドがやってきて、たちまち病室は騒ぎになる。麗乃とアーティーは部外者ということで病室を追い出されていしまう。
PL:追い出される前にちゃんとナースコールを押してから出るよ。
KP:(既にナース(看護師)が来てるのにナースコールする意味とは…?)
アーカム市街
アーティー:ふぅー。麗乃ちゃん、なんだか大変な事態になっちまったようだな。ルパートじいさんもあの様子じゃああまり長くないかもしれねぇし……。それにしても、一体じいさんは何をやらかしたっていうんだろうな。
麗乃:ぜんぶあのばか息子に背負わせれば良いのに。
アーティー:いや、あの息子さんについては色々聞いてるんだが、なんというか、男気のない奴らしいし、とても任せられなかったんだろう。それに、まがりなりにも一人息子だしな。そういう厄介ごとを押し付けたくなかったのかもな。
麗乃:結局私たちに押し付けられてるけど。
アーティー:ま、まあルパートじいさんには色々世話になったし?一つくらい頼みを聞いてやってもいいんじゃねえかな? もしかしたら遺言になるかもしれないし。 ところで嬢ちゃん、さっきもらったその箱の中身はなんなんだい?ほら、開けてみなよ。
KP:箱を開けると古くなって黄ばんだ封筒が入っており、その封筒の中には、家の権利書とその鍵、革の表紙がついた日記帳、金で出来た小さな棺のような箱が入っています。権利書と鍵は例の農家のものです。
PL:じゃあアーティーさんに車で農家に連れてってもらってその間に日記読むかぁ~。
KP:(農家向かう前に日記読んでほしいんだけどな)
アーティー:じゃあ、農家に行くのか、麗乃ちゃん?もう行くのか? 本当にもう行くのか?いや、おれはいつでもいいけどよ。それでいいならいいけどよ。 でも本当にもう行くのか??
麗乃:行くのよ…早く行って、早く寝なきゃならないし(※PLの都合)
アーティー:お、おう、じゃあ行くか。
KP:では、二人は車で農家に向かいながら、麗乃は日記を読むと。アーカムからロスの辻まで4kmくらいなので、車なら…30分くらいか?(※当時の車は時速40kmほど。舗装されていない田舎道を走る場合は時速24kmほどらしい。KP計算ができていない)
で、日記を読む判定なんですけど…普通に読んでたら4時間かかります。でも<英語>に成功すれば数十分で読み切れる感じにしましょう。
三ツ森麗乃:<母国語(英語)> 65%
1D100 -> 20 : 成功
KP:では情報だします。ただ申し訳ないんですけど、すごい文量が多いです。このシナリオに必要な情報の8割くらいがここで出るので、申し訳ないんですけど、全部読んでください。
ルパートの日記(ダイジェスト版)
・1881年4月:今日からオカルト倶楽部を始めよう!我ら6人は †暗黒の兄弟†
・1881年6月:兄弟たちの活動場所として、ロスの辻の傍の廃農家を購入。
・数か月に渡って様々な実験が行われる。無邪気な遊びの延長線であり、実際に霊が召喚されたりといったことが起きる気配はまったくなかった。
・1882年2月:リーダーのマリオン・アレンがアンティーク市で奇妙なアラブ風の男から金の棺を購入。
・ ミスカトニック大学図書館の資料本や、禁書本の『 妖蛆の秘密 』というラテン語の本によると、金の棺の中には琥珀が入っており、その琥珀の中に霊が入っているとのこと。マリオンが入手した棺もこの記述通りの代物で一同は大興奮。
・この霊的な生き物を召喚することにした。日程は1882年3月のある土曜日の夜。
・1882年3月:儀式により不可視の怪物が召喚される。マリオンが投げつけた 《イブン=グハジの粉》 により怪物の姿を全員が目撃する。ロバートが死に、ハロルドが狂気の金切り声を上げ続けるようになった。慌てたクロフォードが儀式の五芒星形の一部を消したことにより、怪物は不浄な歓喜の叫び声を上げて農家から飛び出していった。この日を境に暗黒の兄弟は活動を中止した。
・マリオンが言うには「我々の用いた詠唱には従属の効果があるから、怪物はまだ農家に縛り付けられているはず」。後日農家に行ってみると屋根裏部屋に怪物の息遣いを感じた。怪物は農家に縛り付けられているものの、かつて我々が家の各所に彫り込んだまじないの印によって室内に入ることができず、唯一印のない屋根裏部屋に潜んでいるようだ。
・マリオンはまだ怪物を破壊する、あるいは少なくとももといた場所へ追い返す手段があると信じているが、あの一夜を経験しておきながらあの怪物と再び対面できる者は我々の中にいなかった。
日記の中のメモ:†暗黒の兄弟†メンバーと彼らが死亡した日付
ロバート・メンキン 1882年3月
ハロルド・コプレー 1882年8月
マリオン・アレン 1883年8月
クロフォード・ハリス 1915年1月
セシル・ジョーンズ 1924年3月
ルパート・メリウェザー ―――
日記に貼られた新聞の切り抜き
「船つき場の殺人事件」
今朝早くにアーカム在住のマリオン・アレン氏の遺体がガルフ&パナマ桟橋の近くで発見された。死因は殺人によるもので物盗りが目的だと見られているが、警察の記録によると遺体は舌が切り取られていたとのこと。アレン氏は先週警察を訪れ、自身が何者かに尾行されているらしいことを相談していた。尾行者はエジプト製の工芸品を奪おうとしているが、自身はそれをもう所持していないと述べていた。
ルパートの日記、最後のページ
私はかつて私たちがあの片田舎へ解き放したものを心から恐れている。今のところは最悪の事態は訪れていないようだが、私の死によって束縛が解かれれば、あの生き物は完全に自由になるだろう。あれをこの世から追い出すために必要なもの―マリオン・アレンがあの『妖蛆の秘密』から翻訳した文句―はあの呪われた家に置いたままだが、私の心と身体はもう弱ってしまってその役目を果たすことができそうにない。私の代わりにそれを行ってくれるかもしれない人たちを知っているが、もし彼らが私を見捨てたのなら…神よ、どうか我が魂に慈悲を与え給え。
麗乃:……アーティー。進路変更よ。図書館に向かいなさい。
アーティー:え?あ、ああ。まあいいけどよ…。
KP:では…二人はやっぱり図書館に向かいました、と。
KP:で、図書館なんですけど、この街にはミスカトニック大学付属図書館とそこらへんの公営図書館があります。付属図書館の方は学生じゃないと本を借りれないんですが、閲覧だけなら出来ます。どっちにしますか?
PL:まあ…日記にミスカトニック大学の図書館の本を読んだって記述があるし、マリオンとかに借りパクされてないことを祈りながらミスカトニック大学付属図書館の方に行きます。
KP:では、ミスカトニック大学付属図書館です。平日は朝8:00~夜9:00、土曜日は朝10:00~夜6:00、日曜日は、まあ開いてないものだと思ってください。で、ミスカトニック大学付属図書館は40万冊以上という膨大な量の本が収められているそうなので、ここで探索をする場合は、自分がどんなテーマに絞って本を探すか宣言してもらう必要があります。
PL:なんについて調べるべきなんだろう…エジプトについてかな?
KP:そういえば描写してなかったんですけど、さっきルパートさんに呼び出されたのはお昼頃ってことにしてください。で、いろいろあって少し時間が経って、さらにこちらで<図書館>技能で調べるなら4時間以上かかるので…今日はあと1回しか探索できないってことにしてください。描写してないけどご飯食べたりもしなきゃいけないしね。
で、探索自体は日数をかければ何回でも行えます。ただしその分ゲーム内時間が経過します。明日以降は1日2回<図書館>で探索(調査)が行えます。
PL:でも、時間かけると例のなんかが解き放たれるんじゃないの?
KP:まあ……その可能性もあるかもしれない。
PL:うーん……今日は「ラテン語の本」について探そうかな。
KP:ラテン語で記述された本はいっぱいあると思うんですけど、あなたのキャラ<ラテン語>持ってませんよね?探したい本のタイトルがわからないと思います。
PL:あっそっかー…
KP:………。
PL:んー……。
KP:………。
PL:………。
KP:…そうですね、テーマを3つ挙げるので、その中からどれについて調べるか選択する感じにしましょう。
①歴史またはエジプト学の分野
②オカルト系の分野
③ラテン語の本(『妖蛆の秘密』)について調べる
PL:あっ『妖蛆の秘密』でヒットしちまったよー。
KP:…………Googleで検索したんですか?そりゃ当然ヒットするだろうな!
PL:ああ、これは読んだらヤバそう…でも俺は見つけるぞ
KP:(これマナー違反(※)でしょ。…まあソロプレイだし別にいいか)
(※KPが頑張って考えた設定や展開やラスボスの情報をカンニングするような行為です。これやられるとガチギレするKPもいるかもしれないので、みんなは気をつけようね!ルールとマナーを守って楽しくクトゥルフ!)
(※追記:当時PLの人は『妖蛆の秘密』の読み方がわからなくてggったらしいです。そうしたら他の情報まで出ちゃったと。そういうときはKPに聞こうね。)
KP:まあメタいこと言っちゃえば魔導書です。……で、魔導書がそこらへんの書棚にホイホイと入れられてるなんてことはないですよね?
麗乃:…エジプト!エジプト学の分野を調べましょう!
KP:(『妖蛆の秘密』じゃなくてエジプト学を調査?…いや、魔導書=エジプト学かオカルトの棚にある、って勘違いしてるのかな)
アーティー:よし、嬢ちゃん、 (技能初期値だけど) 俺も手伝うぜ。エジプトの本を探せばいいのか?
麗乃:ええ、そうね。できれば見つけた本は先に目を通して頂戴。(※)
アーティー:そうだな、そうするよ。
KP:では、判定を。
麗乃:くらえ!私の<図書館>!
三ツ森麗乃:<図書館> 85%
1D100 -> 72 : 成功
アーティー・ガムシュー:<図書館> 25%
1D100 -> 78 : 失敗
KP:麗乃が成功しましたね。では、ルパートの日記にあった、マリオン・アレンが読んだという資料本が見つかります。エジプトの文化や歴史に関する本ですね。
その中のあるページに、金の棺に関する記述があります。挿絵もついており、あなたがルパートに押し付けられたものと同じ形状をしていますね。
・この小さな金の棺に関することはほとんど何もわかっていない。
・学者たちはこの棺が ノフルウ=カ(ネフレン=カ) という人物のものであったと信じている。
・ ノフルウ=カ についてもほとんどなにもわからないが、エジプト第14王朝の頃の人物で、王座を奪おうとした人物であるとだけ伝わっている。
・棺は神々がノフルウ=カに与えたものであるとされていて、その中にはノフルウ=カが自身に奉仕させることのできる霊が入っていると伝わっている。
・実際に棺に入っているのは、中に昆虫が閉じ込められた、磨かれていない琥珀の塊である。
・この金の棺はイギリスのある貴族が所有していたが、1876年に館に泥棒が入った際に盗まれており、それ以降行方がわからなくなっている。
KP:あと、本の挿絵の中に、箱に刻まれている象形文字についてのクローズアップもあります。それによると、象形文字は異なる二種類のものが使われており、箱の外周部に刻まれているものは古代エジプトで用いられていた象形文字で、その翻訳文もこの本に書いてあります。一方、棺の裏に刻まれている文字はどうやら違うものらしいのですが、この本では一切触れられていませんね。
エジプト象形文字の翻訳文:
「英知を求める者、ヨーグ・セシースの奉仕者(息子)、水の民(奴隷)を連れてくる者、ナール=ロス=ホテップの霊を持つ者、トートの子供、英知を求める者。」
麗乃:アーティーさん、あなた探偵なんでしょ?
アーティー:そうだけど、俺こういう文献調査とかは苦手分野でな。
麗乃:ならまあ、タイムマシンでもなんでも発明して1882年に行ってマリオン・アレンの死因を調べてきなさいよ。
アーティー:お前は何を言っているんだ?
アーティー(返しに困り果てたKP):ま、まあ、そういうSFってのが巷で流行ってるってのは知ってるけどよ………そう、H.G.ウェルズの『宇宙戦争』(1898年)とかに始まって、お前(PL)は知らないかもしれないけど、この1920年代ではそういう新しく出てきたSFっていう分野の本がすごい人気なんだぜ!かくいう俺も何冊かは読んだことがある!(ドヤ顔
麗乃:………いきなりドヤ顔されたけど、なんてリアクションしたらいいかわからない。
KP:(悪かったな。でも1920年代が舞台なのにいきなりタイムマシンとか言われたNPCの方がどうリアクションとるか困るでしょ)
アーティー:…とにかく、俺は探偵なんだ。火星人でもないし、超能力者でもないし、天才科学者でもなんでもないんだ。こうやって地道に本を調べたり、人に聞き込みしたりして情報を集めるしかないんだ。それが調査の基本、てもんだぜ。情報は足で稼ぐ。これが探偵ってもんさ、嬢ちゃん。
麗乃:足かぁ…。
KP:さて、そんなところで図書館が閉館になるので、二人の今日の探索は終了ということで。もしやりたいことがあればその描写しますけど、無ければここで解散、また明日アーティーとここで合流する感じになりますかね。どうします?
麗乃:ぐーすかぴー。おはよう!
KP:はい、じゃあ次の日いきまーす。
あとがき
はじめまして。今日は村長が不在なので代理でTRPG里のコック番(自称)が記事を書かせて頂きました。
リプレイもブログ記事も書いたの始めてですが結構楽しいですね。
この記事ではそれっぽくしてますが実際のセッションは大分ガバガバでした。すまぬPL。